旭川実業高等学校 同窓会

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恩師紹介 河合 剛俊 先生

河 合 剛 俊(Taketoshi Kawai) 河合 剛俊

専門教科

社会

在職期間 ●教諭 
昭和40年4月1日~平成15年3月31日
(定年退職)

●時間講師
平成15年4月1日~平成16年3月31日

 河合剛俊先生は長沼町ご出身で、栗山高校、北海道学芸大学岩見沢校(現:北教大岩見沢校)を卒業されました。北海道庁に勤務されていました、先生の叔父様から教員採用の紹介を受け、昭和40年に初代校長・堀水孝教先生との面接を経て本校に勤務されました。以来38年間の勤めを終え平成15年に定年を迎えましたが、その後、1年間、時間講師として本校のためにご尽力をいただきました。先生と同じく昭和40年から本校に勤務した同僚の先生が、鈴木隆寿先生をはじめ23名も居られました。高校生の急増期だったのです。

 在任中、電気科に所属されていた際に、生徒に日本の歴史を肌で実感してもらいたいというお考えから「歴史体験実験」を授業の中で始められました。授業の中では、石器作りや火起こしの体験、青銅の剣や鏡の製作(鋳造)を手がけ、生徒と共に大きな感動を得たと言います。建築科に所属されていた際には、生徒の要望から「歴史体験同好会」まででき、砂鉄から鉄をつくる“たたら製鉄”や古代の竪穴住居を復元し地域の話題にもなりました。

 このような授業を展開した理由として、「斎藤喜博さん(教育学者)の著書を読み、その精神(子どもの自主性とか創造性に依拠した授業)が大きな刺激となり、またヴィゴツキー(心理学者)の“経験と科学的認識”から具体的事物や経験を媒介にした認識の重要性を学び、私の教員生活に大きな影響を与えました」とおっしゃっていました。

 また、写真部の顧問として、生徒と共にフィルム現像や暗室でのプリントに深夜まで苦労されたそうで、現在は趣味としてデジタル写真を楽しんでいらっしゃいます。

 先生は、現在も旭川市内にお住まいで、「歴史教育者協議会」や「NPO法人カタクリの会」等に所属をされ、テーマ別の発表や高齢者を支えるボランティア活動をされていらっしゃいます。また登山がお好きで大雪山連峰には同僚の先生ともたびたび行かれ、退職後には富士登山や単独では穂高連峰や槍ヶ岳、北岳に行かれたそうです。

 最後に先生から、「可能な限りいろんなことに挑戦をする気持ちを大切にしてくださ い」とメッセージをいただきました。

平成26年9月4日(木)取材
情報委員会

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